とうとう旅の最終日。今日も朝から郵便局へ約20キロあるダンボールを手で運びます。こんな石畳のヨーロッパらしい街並みも見納め。郵便局の帰りにまだ観光客の少ないカレル橋を渡ってみたり寄り道をしながらホテルに戻りました。今日はあともう1箱郵便局へ持っていかねばならないのですが若干箱に隙間があったので木のおもちゃなど本以外のちょっとしたものを買って箱にもう少し荷物を入れる計算。これ以上本屋やアンティーク屋さんに行って買付を続けると出発の日の朝にも郵便局に駆け込むはめになるため今日はなるべく本屋は見て見ぬふり作戦です。そうだ! ミシャ美術館も見たいしまずは街にぶらりと出かけます。
筒状のパンのトゥルデルニークの屋台。空洞にアイスクリームが入ってる屋台も見かけた。食べてみれば良かったかな?
ハヴェル市場の果物屋さん。果物を買って部屋で食べることを夢見ていたのに日中はいつも大量の荷物を持って本屋とホテルの往復ばかりでできなかった。今が買うチャンスかとも思ったけど明日帰るので諦めました。こればかりは今も後悔。。。
ミュシャ美術館は思っていたよりだいぶ規模が小さくあっという間に見終わりました。休憩がてら旧市街広場の近くのオープンカフェに入ってみます。
ウエイターさんにアイスコーヒーってあるんですか? と聞いてみると「あるよ」と言って出してくれたのはやはりこれ。日本人がイメージするアイスコーヒーが飲みたい場合はスタバでコールドブリュー(水出しコーヒー)を注文するのが正解のようです。ところでこの観光ポイントど真ん中のカフェのビールはなんと日本円で500円! この旅最高価格でした。プラハの旧市街は街全体が観光地ですが通り一本、二本の違いで価格が倍以上になるんですね。
さて、のんびりした後お目当のおもちゃ屋さんへ。クルテクグッズが山ほどありますが、クルテクは日本でも買えるので無視していくつか木で出来たおもちゃを買いました。ホテルに戻り箱に買ったおもちゃを入れて梱包。嫌だけど再び郵便局へ。これで仕事は完全終了です。本屋をのぞかないためにも観光へ繰り出します。ところが、調べ魔の自分ですがプラハでの観光地はなぜかまったく調べておらず、ミュシャ美術館で上映していた映像で王宮にある教会にミュシャのステンドグラスがあると知りそこへ行くことにしたのはよいのですが王宮に着いたものの広すぎて行けば分かると思っていたチケット売り場がどこなのかさっぱりわからない。
目についた広場にある教会ぽい建物に入って見るとチケット売り場があったのでとりあえずチケットを買ってみると思っていたより安すぎる。。。なんと、、教会の南塔のチケットで進む道は階段のみ。。10日間ほぼ毎日本屋を巡り、重い荷物を持って移動し、今日だって朝から20キロもある荷物を2度も郵便局まで運んで王宮のある丘を登るのですら結構疲れた状況で塔になんて登りたくない。でも登るしかない。泣きながら登りました。
確かに絶景でした。塔のてっぺんで本当の王宮めぐりのチケットはどこで売っているのか調べると、王宮は大変広いので事前にどこに行きたいか何が見たいか下調べした方がいいですよと書いてあった。人が呆れるほどの調べ魔なのに観光ということで気を抜いてました。スミマセン観光なめてた! 塔を降りる時、へこたれて座り込んでいる女性に日本語で「がんばって」と声をかけると「あと何ステップあるの?」と、たまたま店長が数えながら降りていたらしく「40ステップだよ」と教えると彼氏に「ノーあと40ステップなんて無理〜!!!」とブチギレてました。気持ちわかるよ! いや本当に辛い塔登りでした。下界に降りて正しいチケット売り場でショートコースの王宮めぐりチケットを購入。目的の聖ヴィート大聖堂へ(あの塔の裏手に入り口がありました)
圧巻! 見に来て良かった塔に頑張って登って良かった(登らなくて良かったんですが)報われた〜とありがたい気持ちでいっぱいです。教会全体も興味深くゆっくり見てまわります。
こういう天使が緞帳持っているようなの絵では見たことあるけど立体で見るのは初めて。すごくないですか?
残念な偽キャンドルマシーン。昔はキャンドルに本物の火を灯していたじゃないの、、安全を考慮しているのはわかります。
じっくり教会を見ている間に西日が差してきました。
足元にもステンドグラスの光が反射して夢のように綺麗。うっとりした気持ちで教会をあとにしてカフカが住んでいた家もある黄金の小道など王宮の各スポットを巡って旅の最終日は観光を満喫しました。足は若干ガクガクです。疲れていたせいかトラムに乗って帰るとき逆方向に乗ってしまったみたい、ただ確認してみると遠回りなだけでホテルのそばの停留所までは行くことがわかり未踏の街並みをのんびりながめます。古本屋さんや気になるお店もいろいろありそう。プラハはブダペストに比べて時間が少し足りなかったという思いが残る、また来たいなぁ。。
停留所を降りたところにある行列のアイスクリーム屋さんで観光で疲れた体を癒したいと並んでみました。大正解の美味しさ! ブダペストもプラハもアイスクリームが美味しい。チーズやバターもつまり乳製品が美味しいのね。あーもっと老舗のカフェとかも巡りたかったなと名残惜しい気持ちでいっぱいです。
買付の旅もとうとう終わりです。蚤の市で舞い上がったり、たくさんの古本屋さんをまわって、たくさんの絵本や古本を見て心が騒ぎ、ホテルの机に積み上がる古本に心が震えました。あーやっぱり古本屋巡りは楽しいなぁ。日本に帰ったら少しでもお客さんにそう思ってもらえるお店にしていかないと、、なーんて思ったり。写真は最後の日に見た空に浮かぶ丸い雲と手を振る少年たち。さよならプラハとブダペストまた来ます!
●店長便り●
帰りの乗り継ぎは無事成功すんなり帰宅も猫激怒
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Souvenirs from Budapest and Praha
ハンガリーとチェコの絵本市
2018. 8/18(sat)~8/31(fri)
at にわとり文庫 (営業時間12時頃~20時まで火曜定休)